海外旅行時にトラブルに遭った経験やそんな話を聞いたことはありませんか?
残念ながら海外は安全な国ばかりではなく、海外旅行で日本と同じように過ごしているとトラブルに巻き込まれる可能性があります。
事前に起こり得るトラブルや安全対策を知っておくことで、リスクを減らすことは可能です。
そこで、海外旅行へ行く前に知っておきたい安全(防犯)対策をシェアしたいと思います。
- 初めての海外一人旅で、トラブルが起きないか心配
- 海外旅行で起こりやすいトラブルや安全対策を知りたい
といった方に見ていただきたい内容となっています。
これまで30ヵ国以上の海外旅行経験のある筆者が解説します。
目次
海外旅行で起こりがちなトラブルと安全(防犯)対策
海外旅行時には安全対策が必須です。
海外旅行中に起こりがちなトラブル
- 海外旅行トラブルと安全対策1:盗難(置き引き)
- 海外旅行トラブルと安全対策2:盗難(スリ)
- 海外旅行トラブルと安全対策3:盗難(引ったくり)
- 海外旅行トラブルと安全対策4:ぼったくり(両替, 釣り銭, タクシー)
- 海外旅行トラブルと安全対策5:スキミング, クレジットカードの不正利用
- 海外旅行トラブルと安全対策6:夜間や密室空間, 人気のない場所でのトラブル
実際にトラブルに巻き込まれた方の事例を交えて、安全(防犯)対策を上記の順番で説明していきます。
海外旅行トラブルと安全対策1:盗難(置き引き)
日本国内にいるとき、カフェやレストランなどで上着やバッグを座席に置いたままだったり、テーブルの上に携帯電話(スマホ)やノートパソコンを置いたまま化粧室に行く方も多いと思います。
その行為、海外では厳禁ですよ。
日本で普段やっていることは、海外旅行に行ってもついやってしまいがちですが、置き引きに遭う確率はとても高いと思った方が良いです。
日本という安全な国で生活していると「誰も盗らないでしょ〜。」と安易に思ってしまいますが、海外でその行為は「盗んでください。」と言っていることと同じだと思って行動しましょう。
カフェやレストランだけでなく、ゲストハウスやホステルのドミトリーなどに宿泊している際にも置きっ放しにしないようにしましょう。
チェックイン前やチェックアウト後にホステルなどで荷物を預ける際の、いろんな人が出入りする荷物預け所(Baggage Room)に置く際にも注意しましょう。
- 貴重品は、肌身離さず持ち歩き常に注意を払いましょう。
- 上着のポケット内にも貴重品を入れたまま席を離れないように気をつけましょう。
- 荷物を預ける時は、リュックのチャックに鍵をかけ、スーツケースとリュックを自転車用のワイヤーロックで繋いでカギをかけるのがおすすめです。
海外旅行トラブルと安全対策2:盗難(スリ)
海外旅行中の盗難に遭う事例として、観光客が特に狙われやすいのがスリです。
その多くは本人が知らぬ間に抜き取られているとのことです。
当たり前のことですが、リュックを普通に背負ったまま電車やバスに乗らないようにしましょう。
これは誰もが分かっていることですが、旅行中は浮かれていたり観光に夢中になってつい、気が抜けてやりがちなのです。
リュックだけでなくショルダーバッグやウエストポーチでも、よそ見をしている間にチャックを開けられることがあります。
実際に、一緒に行動していた旅行者が気づいたらバス内で斜めがけにしていたバックのチャックを空けられていたということがありました。
バッグを前掛けにしていても、会話に夢中になっていると狙われます。
- 人混みの中では常にリュックやバッグを前掛けにして、チャックがしっかり閉まっていることを確認しましょう。
- バッグのチャック付近には、ティッシュやハンカチなどを入れておき、貴重品はバックの奥へしまいましょう。
- リュックにカギをかけておくのがおすすめです。犯人は、わざわざ鍵をかけている人を狙わないはずです。
海外旅行トラブルと安全対策3:盗難(引ったくり)
日本にいると、ショルダーバッグを肩にかけて歩き(ショルダーという名前だけあって当たり前の使い方なのですが)、ブランド物の財布を堂々と使用するというのは普通のことですよね。
ですがこれ、海外ではとても危険です。
ショルダーバッグをただ肩にかけて歩いているのは、バイクの窃盗犯にとってはとても良いカモになります。
ブランド物の財布を見せびらかしながら使用しているのも、「私はお金を持っています。」とアピールしているようなものです。
デジタルカメラやスマホも注意を払って使用しましょう。
実際に、旅行中に出会った人でブラジルのリオ・デ・ジャネイロで行われていたサンバカーニバルを観光中に、デジタルカメラを盗まれたという日本人の旅人がいました。
カメラを片手に、写真を撮ったり仲間同士でワイワイやっている最中、その手からいつの間にか盗られてしまったそうです。
旅の一番の思い出にもなるデジタルカメラを盗まれるのは本当にキツイですよね、落ち込みますよね。
犯人はいつどこで狙っているか分かりませんので、イベント時にも常に注意していたいところです。
- ショルダーバッグを持つときは斜めがけにして、バッグは車道側ではなく歩道側に持ちましょう。
- 旅行中の財布は、旅行用のやや安っぽいサイフを利用し、使用する分だけの現金を持ちましょう。
- 万が一、盗まれた場合に困らないよう二つの財布に分散してお金を持つようにすると安心です。
- イベント時にも気を抜かずに、貴重品管理を徹底しましょう。
海外旅行トラブルと安全対策4:ぼったくり(両替,つり銭,タクシー)
日本では考えられないようなことだと思いますが、ボッタクリは意外と多いのが現状です。
残念ながら、日本人は標的にされることが多いです。
町の両替所などで両替をする場合は、しっかりと為替相場を確認し、両替した額の為替レートが合っているかどうかを両替所を離れる前に自分の目で確認しましょう。
日本だと受け取ったらそのまま財布に閉まってしまう方も多いと思いますが、海外では知らぬ間にぼったくられているかもしれませんよ。
必ず確認しましょう。
町中にある小売店や観光地のお土産物屋さんなどでは、おつりを間違って減額渡されることがあります。
本当に間違っただけなのかわざとなのかは定かではないですが、ごまかされることもあるので釣り銭もしっかり確認しましょう。
もらった時に、その場で自分が確認していれば不足していることを主張できます。
自分で捕まえてタクシーに乗る際にも、注意が必要です。
しっかりメーターが動いているのか確認しましょう。
事前にホテルの人などに目的地までの必要金額を確認しておくと、タクシーに乗る前に交渉することも可能です。
必要金額を事前交渉せずにメーターで乗った場合は、料金支払い時におつり用の細かいお金がないと言われることもあります。実際は持っていたとしても・・・。
お釣りの心配をしなくても良いように、細かいお金(小銭)を常に持っているようにしましょう。
タクシー配車サービスUber(ウーバー)を利用すると、やや割高にはなりますがボッタクられるかもしれないというストレスはなく過ごせますのでおすすめです。
チップ文化のある国に行き大きなお金で支払うと、「お釣りがないからチップとしてもらう」と言ってきたり、勝手にチップ代を増やして手元に残し不足額のおつりを渡されることもあります。
これって、チップ文化のない日本人にとっては慣れないですよね。
自分が本当に良いサービスを受けたと思ったら良いですが、そうでもない時は腹立たしいですよね笑。
こういったお釣りに関することは、アジア諸国の小さなお店やヤケに勧誘してくるタクシーなどで起こることが多い印象です。
腑に落ちなくなると旅行の楽しい気分を害されるので、チップをせびられても自分が素直に感じた納得のいく金額だけを支払いましょう。
- 両替時や釣り銭は、もらったその場ですぐに確認しましょう。
- 細かいお金(小銭)を常に持ち歩いて、釣り銭がないと言われることを未然に防ぎましょう。
- タクシー利用によるストレスを回避したい場合は、配車サービスのUber(ウーバー)を利用しましょう。
海外旅行トラブルと安全対策5:スキミング,クレジットカードの不正利用
クレジットカードをいつの間にかスキミングされていた、不正利用されていたということが近年多くなっています。
ATMを利用しただけでカード情報を抜き出し、クローンカードを複製して勝手にカードを使われてしまう被害があります。
ATMを利用する際は、銀行の機械を使用しましょう。
クレジットカード利用時に、自分の視界から離れたところでカード決済されないようにしましょう。
PIN番号を入力する際には、必ずもう片方の手で隠して番号を入力しましょう。
フリーwifiなどを利用する時は、クレジットのカード番号などの重要な個人情報の入力をしないようにしましょう。
どこで誰に見られているか分かりません。
- ATM利用時は、銀行の機械を使用しましょう。
- クレジットカード利用時には、目の前でカード決済してもらい、PIN番号入力は必ずもう片方の手で隠して番号入力をしましょう。
- 公共のwifiを利用する際は、クレジットのカード番号などの重要な個人情報の入力をしないようにしましょう。
海外旅行トラブルと安全対策6: 夜間や密室空間, 人気のない場所でのトラブル
夜間はトラブルが起きやすいので、一人で行動しないようにしましょう。
密室空間や人気の少ない場所は犯行者にとって、とても良い環境になってしまいます。
特に女性一人旅の方は注意しましょう。
実際に旅行中に出会った人で、パリの電車の中で3人から詰め寄られて「iphoneを出せ」と言われて出さずに負えなくなり、盗られたという方がいました。
電車は、ひと気の少ない暗がりの車両だったそうです。
正直、スマホを盗られるのは旅行者にとって一番ダメージが大きいのではないでしょうか。
しかし、自分の身を守ることが第一ですので詰め寄られてしまってはそうするしか方法は無くなりますよね・・・。
特に密室空間では逃げ場が無くなりますので、人気の少ない車両には乗らないようにしましょう。
- 夜間帯はむやみに出歩かないようにしましょう。
- 密室空間で人気のない場所は避けましょう。
まとめ
そもそも日本人はお金を持っている、と未だに思われているので常に警戒心を忘れないようにしましょう。
旅慣れてきた時が一番危険ですので、気を緩めないように過ごしましょう。
とはいえ、気を張り詰め過ぎて旅を楽しめなってしまっては本末転倒です。
事前に起こりやすいトラブルの事例を知っておくことと、対策をすることで回避できることは多いです。
旅行を楽しむために、危機管理能力を高めておきましょう!
少しでも参考になれば嬉しいです。